[背や、暗い栗色の髪を撫で、少女が落ち着くまで暫しそのまま。
煙と煙草と、ついでに埃っぽい腕の中で申し訳ないと思いつつも、少女が嫌がらぬと言うのなら、再びありがとうと心の中で礼を言って。]
――幸々戸の、だろうな。
それに多分、あっちの決着が、ついた。
[つられて見た>>307のは、巨大な機械の異形は役割を失い形を崩すその方向。
未だ飛び続ける、機械とは違う見なれぬ色を遠目に見て、恐らくあれは幸々戸の式の一つ。
変わり種の出現に物珍しそうな目を向けるも、彼に黄の光が吸い込まれていけば少し驚いたように目を瞬かせた。
移っていく黄の聖痕と、空に昇る赤の聖痕。
蝶野と、あっちは土御門か。
没した仕事仲間以上友人未満の、…親しい男の存在に僅か目を伏せて。]
…腕、痛むか。
[>>308不気味なほど無傷な腕に手を這わせ、癒しの力はなくとも、触れ、不安を拭い去らせる事は出来るのだ。]
(312) 2015/09/17(Thu) 23時半頃