[変な目で見やがって。顔を覗き込む相手にそう悪態をつこうとしたけれど、呼吸が上手く出来ない時点で口から発する事もなく。その代わりに睨みつけてやったが]
は……っ!
、てめ…!
[口と鼻を覆われると一層呼吸が苦しくなる。このまま窒息させられる情景が目に浮かんで、それを解こうと頭を振って抵抗するも、きっとその手が離れることはないだろう]
[完全に抑えられて、されるがままで。こんなしょうもないことで死ぬのかと、ぼんやり考え出した。
朦朧とした意識でグッタリと身体をベッドに預けて、段々と呼吸が整い始めたところで、もう仏頂面を押しのける余力などなく。
呼吸の間隔が正常を取り戻しつつあるけれど、その頃にはもう幾つかの諦めがついていた。
ずっと乗りかかったままの相手には、殆ど懇願する形で小さく呟いた。]
………どけよ…。
(305) 2014/06/23(Mon) 20時半頃