―引き続き回想―
>>169 >>170
[ゆらり…一瞬ホリーの体が揺れ、うつむく。
しかし、特にそれ以上変わった様子はなく、顔を上げたときには、またいつもの笑顔が張り付いていた。
…そう、ホリーもまた、ソフィアの死に対してショックを受けていたのだ。
ただ、本人もソレに気づいていないだけ…。
その大きなショックが、10年以上も封じ込めてきた、人間らしい色んな感情や、恐ろしい記憶の鍵を緩めさせた。
だが、寸でのところで、自身を守るために無意識が働いたのだ。
もし、今それらが一気に解き放たれれば、今からでも泣き叫んで気絶しても、不思議ではなかっただろう。
しかし、そんな様子も見せず、困ったような笑顔をオスカーに向ける]
ごめん、なんでだったか忘れちゃった。
でも、とにかくお祭はしなくちゃいけない、っていうのが約束だったの。
それを村の長である村長さんが破ろうとしたから、村長さんは罰を受けた。
そして、それでも怒りが収まらなかった神様が、ソフィアを還らせちゃったんじゃないかな?
…あれ、神様じゃなかったっけ…?
[…神様が…?
いや、神様ではなかったような気がする…神様が直接ではなく…祖母は…]
(265) 2010/07/30(Fri) 01時頃