―― → ? ――
[ たどりついた先、腹の虫はやはり、おさまらないまま。
“しんかい”と、“そら”となじみの彼がもとめた黒を、ぐうと鳴く本能に飲み込ませながら。
やっぱり、ここで「おわかれ」なんだろうと。多少“マトモ”な頭の隅が 空腹にないた。
のぞんだ先、――乾く意識に足下すらふらつかせては。監視の目は、自らをとがめただろうか。
“そと”にでたところで、錯乱になく頭はそとのぜんぶをたべて、たべて、「満足」することは? ]
…うみ、
[ いばしょ。 “いきられる”ところ。 ただ亀の彼がみずからに、一間だけもとめたそれを、たどるように。
大扉には、ただ取り残された空の鎖があるのみだったか。
――わずかに漂う、“しお”のにおいに、躯をすべらせることは、外へは果たして。
もしただ閉ざされるだけならば、 ――明日のその先。ただ“いばしょ”を失った鮫が、留め具を噛み切る力もなく。その場に息絶えるのみだったろうが。]
(254) 2015/07/14(Tue) 01時頃