[きょとんとした顔は意外と童顔だ。
小柄だがたわわに実る胸の膨らみを二三秒見て、荷物を持ち直す。
大きい胸には希望が詰まってる。小さい胸には夢があるという思想なので、王子の巨乳好きとはまた話が違う]
見てみたらわかるよ。
会えなくても、あれだけきれーなお姫様なら、画家が描いた絵が出回るだろうし。
[どこか自嘲気味な雰囲気を敏感に感じ取るも、特に自分が何を出来るわけでもない。
ただ、馬鹿みたいに笑って言葉を続けるくらい]
君も絵に残しておきたいくらいの愛らしい顔立ちだから、もしここに画家がいたら目移りしちゃうかもね。
ああ、でも君は目の前で笑ってくれるほうが絵よりきれいだね。
俺、イアンっていうんだ。
また会おうねー。
[蜂蜜を舌に塗ったような、甘い声で別れを告げて
荷物をしっかりと抱え、また馬鹿みたいに笑う]
(253) 2013/02/16(Sat) 05時半頃