― 再び、冥獄摩天楼《ハディスタルタロス》 ―
[その場から立ち去ると、再びそこに戻り、ネルギウスに手を振った。]
ただいまー。戻ったわよ。
ま、あれで全部終わったら楽なんだけど、難しいかもしれないわねぇ。
一応全力で撃ってきたつもりだし、誰かの命を犠牲にでもしなければ、誰も庇えないでしょ。
[くすくすと楽しげに笑いながら、それから、ネルギウスと同じ方向を見つめて]
自己犠牲ってやつかしら。
自分を殺せないヒトに、世界なんて大きなものは守れないわ。
[穏やかな笑みを浮かべながら、再び様子をじっと窺った。
そうして、消えた様子に安心している様子に小さく笑い]
私の秘術が、あの程度の低位アイテムで消せると思ったら、大間違いよ。
あなたが犠牲になるのね?
[くすり、小さな笑みを浮かべた。
それは、絶対なる死の秘術。あらゆる防御は無へと帰す。]
(245) 2011/06/15(Wed) 00時半頃