―→2F/廊下→納屋―
[ >>194彼女の漏らした呟きは聞こえぬ儘。
森に続いたパン屑の道標のように、血痕の続いた廊下を辿る。
その足取りは急ぐ訳では無く、余裕のある足取り。
2階に上がった所で、血の痕が途切れている事に気付き。 ]
( ……さて、隠れん坊は得意じゃないのだけど )
[ 奇襲や不意打ちならばいいが、正面からの攻め込みには向いていない。個室に逃げ込んだか、それとも。傍にあるのは、広間ともう一つ。其処が納屋である事は未だ知らず。
個室に逃げ込まれたなら、自室の鍵が無い以上対処仕様がない。
ただ、他人の部屋に逃げ込むとは思えないし――、と考えれば、一つ可能性を抱きながら、納屋の扉に目を付けて、そっと息を殺す。
手近にあった、納屋の扉。
水嶋が居るかもしれないし、また別かもしれない。若しくは。誰も居ないかも知れない。けれど、念には念を籠め――、ノブを捻る事も、扉を開けることもせず。
扉を、わざと派手な音を立てて、蹴りつけながら。
扉が開く方向とは逆側に陣取り、ボウガンを片手に持ちながらもポケットのナイフを右手へ持ち。反応を待つ。 ]
(209) 2014/06/23(Mon) 23時頃