[>>197伸ばした手、掴まれた手で、テオドールの頬に触れる。貧血を起こしているその手は、ややひんやりとしたか。]
後方支援の隊を護るのが前線の役目、と言ったな。
文字通り、後方支援の隊は前線部隊を支援するのが役目。
それがこうして最前線に立つ貴方に心配されているようでは。
……それこそ、立つ瀬がない。
[新緑の目を細める。
そろり、そろりと加減を探るようにテオドールを取り巻く生命エネルギーの流れのひとつを己に取り込む。加減はしているし、必要最低限を少しずつ、とは思っているが。
テオドールに倦怠感が出始めるのは免れなかっただろう]
………この力の使い方、嫌いなんだけどな。
[緩く口の端を上げる。
やがて、苦しげな呼吸は幾らか緩和され始めたか。軽く目を伏せる]
ああ、貴方の生命は
数多の思いが絡みあって…
[生命エネルギーを取り込むということは、自然テオドールの司るものを感じ取る]
(202) 2011/03/27(Sun) 02時頃