― 音楽室 ―
[途中階段でラルフとすれ違う事はなく、3階の廊下にも彼の姿はなかった、丁度3階に着いた頃にギターの音が止んでもしかしたらと音楽室の扉を開く]
‥‥‥っちゃあ‥‥‥無残な方だわ。
[音楽室の中には一人分しか姿が見えず、ラルフとすれ違った事を知ってぺしりと額に手を当てる]
ねえ、君、「ズリエルさん」だよね。
さっき音楽室に来た人、どこに行ったか知らないかな?
‥‥‥怪我してるの?
大丈夫?
[ギターを掛けている人物は生徒会室で顔を合わせたカルヴィナの友達(?)と分かり、ソフィアが彼を呼んでいたネーミングそのままに呼びかけた。
彼の手に小さな傷がある事を目にすると、心配そうにその傷を見る]
傷の消毒、って言っても洗剤ぐらいしか持ってないんだよね、ハンカチは生乾きだし。
[水に浸したハンカチはポケットの中でまだ半乾きの状態だった故に差し出せず、苦笑を浮かべた]
(181) 2010/08/06(Fri) 23時半頃