はい ……… 。
[如何とも言えない空気>>131が漂うのを、
息一つに払うライダーの言う通りに、
彼の後方、距離を取って、見守るならば───、]
──── これは 、 洪水 ── … ?
[砂の大地に溢れかえっていく、ほとり呑み込む鉄砲水。
大河の暴れように吹くどこか涼やかな風に、髪抑え、瞳を薄め。
その宝具発動の向こう側に見たのは、人々の様子>>153>>154。
そこにいたのは、確かに感情を持った人間たち。
── 退避、退却、避難、津波に逃げ惑う、呑まれていく。
その光景に、こころを奪われそうになる。だけど……だけど。
笑う姿>>137に見えたのは、俯き、唇をかみしめる少女だろうか。私は ──── 見ないようにはしない。ただ、しかと見つめて前へ、前へ。 、、、 躊躇いを置いてきた。覚悟が、どれほど浅はかか。なんて。 現実を前に、一心不乱にあり続ける。]
(173) 2019/02/17(Sun) 19時頃