カッコつけるも何もないですよ、こんな場所じゃ
わたしだって、涼しい顔してられるなら、そうしてたいです
さっきから、カッコ悪いし、恥ずかしいんですもん
[まだ頬がほんのり赤いのを誤魔化すようにペチペチと両手で挟むように叩いてみたが、やっぱり夢じゃないよなあと再認識するだけに終わった。
手持ち無沙汰に、手首を回してみたり、試すように手をグーパーしてみたりしていたが、
万が一何かがあっても治療する設備などなさそうだし、大事を取ってあまり動かさない方が良いか、とすぐに思い直した。]
それに、屁理屈こねてカッコよくなれないんだーなんてふんぞり返るよりも、
みっともなくてもカッコつけようとしてる方が、なんか、良くないですか、清々しくて
[今度はぷらぷらと足を振りながら、自分の放った言葉にじくりと胸が痛む。
理由をつけて投げ出すよりも、低い所ででもあがいていた方が良かったんじゃないですか、わたし。
何度となく考えたことだ。今こんな状況で考えなくたって、とまた胸の奥にしまい込む。
「やっぱり、腰を落ち着けるハメになっちゃうんですかね」と、千秋>>148の言葉にここに来て何度目ともつかぬ溜息を吐いた。]
(158) 2015/02/05(Thu) 00時半頃