[どこか弱々しい声色>>136に、薄ら眉を顰める。
しかし、それきり背を向けてしまった彼女の表情は、こちらからは見えそうになく。]
(……なんか、今日ダメダメだな、俺)
[お節介の結果叫ばれるわ、気まずい音は拾ってしまうわ、果ては幼馴染の地雷(が何だったのかは未だ分かっていない)を踏むわ。
ローズマリーを追って謝ろうかとも考えた。けれど、何が問題だったのかも分からず謝るのは――否、分からない、のだろうか? 本当に?]
(……いや。まさかね)
[緩く首を振って、つまらない妄想だと一蹴したのは、幼い頃に幾度となく想像した都合のいい夢。
いつだったか、彼女の髪飾りを探し当て、”ありがとう”と笑顔を向けられた時に
このままの距離で変わらなければいい、これ以上望まないと納得したはずの。]
……何にせよ、今更だ。
[何かが終わるような、変わるような、苦さと浮遊感に視線を落とす。口許には、いつもの曖昧な笑み。]
(153) 2013/06/29(Sat) 01時頃