[示された同意>>116に強く頷いて笑った顔が、すぐに驚きのものに変わる。
回らない頭の代わりによく動く舌が、この時ばかりは静止したまま相手の顔を食い入るように見つめ続けて。]
……お、お前、ジャーディンお前、その顔、自覚……ある?
[言葉をバグらせる動揺の中から、ひしひしと湧き上がるものがある。
感じてきた寂寥が、あっさりと奥底に沈められていく。
なんと威力の強いことだろうか。
出会った頃なら飛び付いて喜びを示していた。
それは良くないことだと後から知った。あちら側の出来事から、距離感を直さなければいけないと考えた。でも、今は────]
ジャーディン、俺お前のこと相変わらず大好きだぞ!
[結んだ実を更に大きなものとしたいとばかりに、揉みに揉み込む。
当人にとってはいつもの親愛表現で、相手はそれを許していても。
中々異様な光景であっただろう。
それでも、今はまだそうさせてほしかった。]*
(144) ガラシア 2020/05/29(Fri) 22時半頃