というか、時間が無い、とか言って私をヤニクから引き離しておいて、わけのわからない寄り道して、こんなところで試練なんてやってる暇があるの?
私はさっさと戻りたい気持ちでいっぱいなんだけど?
[ヤニクは、正義やら正々堂々を妙に重んじる。
正義の味方を自称する以上仕方がないとは思うけれど、あの飛雲という男相手にそれでは、いささか厳しそうだ。
あの男は、正々堂々とは対極の位置に居る。
となれば、どちらかと言えば自分が相手をするべきだと考えていた。
しかし、それを打ち砕くように、ライトニングは告げる。
『もう遅い』と。
それは即ち、ヤニクの敗北を意味していた。
故に、今から戻る意味が無い、時間がないからこそ、今試練を済ませるべきだ、と男は淡々と言葉を紡ぐ。
その口ぶりに、ペラジーは気がつくと、彼に飛び掛っていた]
っ…!
[しかし、やはり実体のない彼には触れることも出来ず、勢いあまって彼をすり抜け、地面を転がる]
(140) 2012/02/12(Sun) 15時半頃