― 深夜・屋上にて ―
――……周。
困っただよ。おまーの代わりなんができねぇや。
絢矢はおまーの得物を大事にもっでる。
[表情をなくした絢矢がそれでも大事そうに周の長ドスを抱えれば、それが支えになっていることは確かだ。
いなくなってもなお、誰かの力になっている存在の大きさにただ俯く]
周……おではさ。おまーがあの時、それでも立ち上がってきてくでるっで思ってしまっただ。ちょっと無理いっただな。
今、正解は、
おでが命捨てでも、おまーを護るごどだっだんだなっで思う。ごめんな……。
[向こう側にいってしまった周と涼平が、無事にいる可能性は薄い。きっど、リーや、直円や、零留、リッキィ、明、そして、マユミのように、吸血鬼にさせられる可能性が強く感じていた]
おまーが吸血鬼になっだら、ぜっでぇ勝てねぇだなぁ。
[漏れる苦笑いの顔は、きっと酷いものだ]
(134) 2014/02/12(Wed) 19時頃