――…トレイル、ペティンガー。
…こういうトコロで休むのは始めてだよ。
[その内に背後から誰かの足音が鼓膜を叩いたのなら>>101、首を傾げる目前の御人から視線を逸らし其方へ顔を向けたことだろう。そうしてその姿が先や手を拱いていた人と知れば、また直ぐに”淡藤”へと視線を戻し。
疑問符と共に自分の指先に触れた彼の手には、勝手ながらも強請りの色を感じ得て。また彼の名を口内で繰り返したならば、”はじめて”だと言う緊張感を、戸惑を紛らわせる為にも揺れた指の先を布の上から控え目に握ってみたことだろう]
勝手が良く、分かんないんだよね。
…ねェ、花って…キミは、どこまでしてくれるんだい。
[其れからその指先を伝い、手の平を通り。つつつ、とその肘に腕に、肩に指先を這わせ、首元へと辿り着いたのなら。何を思うでも無くただ無機質にその首に、決して温かくは無い手の体温を重ねてみたことだろう。]
(122) 2014/09/13(Sat) 01時半頃