もし刃こぼれでもしたら、僕ん家に来いよな!
僕のとっちゃんならどんな鈍らも大業物にしちまうのさ!
[誇らしげに胸をどん、と一回拳で叩いて見せ。]
かーっ!やっぱり団子と茶は合うなァ!
[男の真似をして茶を啜って、ふと閃く。少しだけすこぉしだけ酔っ払いをからかってやろう、と。なァに、そんなに悪いことはするつもりなんて無い。ちょっと驚かしてやろうと、ただそれだけさ。
――あまり僕を小僧小僧って呼ぶ仕返しだね。]
ああ。そうだよォ。
僕が鼠小僧だィ!
っつっても酒飲みから盗みてェもンなんてねェけどな!
[自分なりに鼠小僧の演技をしてそう言ってみたけれど、何だか気恥ずかしくなって直ぐに「なんてなァ!」と種明かし。演技なんて生まれてこの方――人に見せたことはないから其の出来すら自信も持てなくて正直ちょっと後悔しているのはにィに絶対絶対内緒だ!]
(119) 2015/01/19(Mon) 16時頃