……ボクは、生き返りたいとか、そういうの分かりませんから。
他の人が『生き返り』たそうだから、ボクもルールに則ってるだけです。
[『生き返りたい』と願うことが、人間らしいのなら。
そう行動しようと、ルールを聞いた時に考えたのだ。]
ボクは、誰かを好きになるって気持ちが分からないですし。
人を好きになることができるなら、そんな『まともな』人が生き返った方が、良いと思ったんです。
[生き返る意思のないものはまとめて消したこともある、と。
出目獅子は言った。
自分が消えてしまえば、対となる誰かが生き返れないまま無念にここへ残ることになる。
それだけは避けねばと、真墨は考えていた。]
人を好きになることができるなら、ボクは、貴方に生き返ってもらいたいと考えてますよ。
[聞くべきことは聞いた。
会話を終わらせるために、目をそらして体を横に向ける。
影木が引きとめなければ、真墨は自室へと向かうだろう。]
(118) 2014/03/19(Wed) 00時半頃