―放課後・ケーキ屋―
[コンビニの夕勤としてバイトをしている安井は、ああ、と頷いて]
エリがやるとコンビニは体壊しそうで心配だわ。
冬とかさみーよ?
[と返事をしてみたり、マンガの実写化、といわれて少女マンガだったために「読んだ事ねえわ」と返事をしてみたりをするうち、ケーキ屋へたどり着いた。
衣里亜の目は輝いているし、理伊奈もじっくりケーキを眺めているので、一応、]
ほんとにいらねえのね?
[と、幼馴染を振り返った。
甘ったるい砂糖の匂いのする店内にあるガラスケースの向こうには、色とりどりのケーキが並んでいる。
4月のケーキから5月のケーキへ、商品を変えていた。オレンジのタルト、ブルーベリーのムース、だのが5月の商品らしいが、それに目をとめることはなく]
えー?指定ねえわ。
一口分けてもらいたいのにしたらいんじゃね?
[と、二種類あるらしいチーズケーキについては、そう応えた。]
(117) 2012/05/05(Sat) 23時頃