―会場>>105―
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[不意に声をかけられ、一瞬動きが止まる。
カラフルな「友人」を連れたその騎士は一見自分に話しかけているように見える。
だが、自分のことをどう見たところで「王女の付き人」には見えないだろうと、思わず自分以外のシスターを探してしまった。
だが、ものの数秒で、どうやら話しかけられているのが自分だと気付き、慌てて口の中の果物を飲み込んだ]
い、いえ…ケホッケホッ…!
[慌てたが故にむせ数回咳払いをする。
そして、水がわりに再びシャンパンを煽ってのどの通りをよくした。
その飲み方から、よほどの酒豪かお酒に不慣れかのどちらかなのは察しがつくかもしれない]
はぁ…失礼しました。
いいえ、私は、今回お手伝いに呼ばれただけで…。
正確には、まだシスターですらないというか…その…見習いで。
[略式の礼をする騎士にぺこりと頭を下げて、ソフィアと申します、と簡単に自己紹介をした]
(117) 2013/02/16(Sat) 00時頃