[己の粒に液を塗り込め摘んだりなどしてみる。
後ろの孔を弄られ続けている快楽が伝播し、その胸の突起を慰めることにすら感じているように錯覚する。
それとも錯覚ではなく本当に感じてしまっているのか。だとしたらそんなのは……
頭の中を見透かされたかのように毒蛾に詰られ、言葉によって辱められる。
実際には花ですらないのにこんな痴態を晒しているのだ。言葉による陵辱に脳内がじんと痺れる。
きっと、本当に一番淫らなのは胸で感じてしまっていることよりも、詰られて悦びを露わにする自分の顔だったろう。]
んあっ、
[白い飛沫が胸に降り注いだ。
雄の臭いに包まれながら白く汚れた自分の身体を見下ろし、自分の頭の中のどこか冷静な部分が「本当にこれは自分か」と問うた。
これは本当にニコラス・ベルか。
男のものを咥えて、精に塗れて悦ぶこの人間は。]
(113) 2014/09/21(Sun) 00時頃