[男の揶揄にすら笑み>>107>>108を浮かべて、朱色の花が籠の中で身を置く為の在り方を垣間見る。男は肯定も否定もせず、ただ眉をハの字に近付けて、口の端を上げただけ。
すぐに唇を重ねたせいで相手に見えたかは定かでない。]
ほォ、お前に俺の愉しみ方を教えた事はねェぞ。
命令するだけで悦に浸る愉しみ方、お前じゃぜってェ物足りねェなァ。
……ほら、早く。
[肩口、純白の着物の香に顔を埋めて、耳元に触れる程の距離。吹きかけるつもりで囁いた。]
お前の在り方が変わる訳じゃねェだろ…?
ちょっと蝶が偏食なだけだ……安心して、ヤニ臭ェ蜜吸ってみせろ。
[手は腿を上がって、脚の付け根へ。
其処をじわ、じわりと触れるか触れないか、曖昧な所で燻る。
もう片方の手は男よりも色が深い頬に添えた。
額と額を、目線と、その更に奥を重ねる。
音も無く"ほら"と唇が動く。]
(111) 2014/09/15(Mon) 18時半頃