[ぐちゃってない頭ではじめてした、男同士の先輩とのキスは
思いのほか柔らかくて。
自分より高いトコにあるのに、手が届かない程じゃなくて
そんでもってやたらと……えろい。
塞ぐだけで離れたキスに困惑の色を浮かべる先輩に、困ってんのはオレのほーだよ畜生なんて思いながら、悔しいからもう一回ちゅ、と上唇を吸ってやった]
ねー。センパイはさ、オレとちゅーすんの…嫌じゃねーの?
[たったそれだけの事で、期待しちゃう馬鹿な自分が居て
湧いた期待を壊したくなくて、こんな遠回しにしか聞けなくて
アホじゃねーの、と思いながらも
解っちゃったモンは。もう消せなくて。
自分でもびっくりする位の小さな声しか、出なかった]
ヤじゃないならさ、 飼ってよ…オレのこと。
[きゅ、と、すっかりくしゃくしゃになった先輩のシャツを縋るように、握って。
何だかヤケに 心臓が煩い ]
(102) 2014/10/29(Wed) 08時半頃