―井戸の近く―
あたま、見つかったんですか? ソフィアさんの……
[自警団員の一人に呼び止められると、つい聞いてしまう。しかし要件は違うらしい]
はぁ? ボクがですか?
[クジで決まった、と言われるが素直に信用できない。それには心当たりがあって……]
……。バレてたのか……
[思い浮かべた森の一画には、20個ほどの大穴がある。大きな切り株が 2、3 残っているが、その一帯に成長した木は 1本もない。その残った切り株には何箇所も穴があけられており、鼻の利く人物ならその切り株を朽ちさせるための薬品の匂いをかぎとる事ができるだろう。 その一画の端には装置を吊った櫓があり、装置には径の違う複数の滑車がぶらさがり、そこからは丈夫そうなロープが伸びている……]
あぁ、広場に行けばいいんですね?
["儀式の生贄"といわれたものの、これは処刑だろうな、と思う。足が地面についていないような感じがする。あぁ、首のないソフィアさんがおいでおいでをしている……]
(101) 2010/07/31(Sat) 14時半頃