[居間は妙に静まりかえっていて、やはりみんな寝落ちたのかと首を傾ぐ。
それにしても、主役不在でよくもまあはしゃげるな。これがこの世の不条理か。
ともあれ、家主であり紳士である自分はそんな愚か者にも慈悲を向け、布団を敷いて片っ端からその中に放り込んでやらねばなるまい。
なにも初めての事態ではないので、多少の…いや、多々の呆れはあるが最早怒りは感じずに。
同性相手に世迷いごとを口にした阿呆を伴い、客間へと急ぐ]
ん?誰かいるのか?
[客間のやたらと立派な白無地襖の前。
なにやら中からギシギシ物音がして、その割には話し声はしない怪事に首を傾ぐ。
まあ、おおかた酔った誰かがくたばってるか、ジャニスかアランがみんなのために布団を用意してくれてるのだろう。
深く考えずに引き手に手をかけて]
おーい、布団敷くから……
[――白いケツが見えた]
(101) kaisanbutu 2014/10/31(Fri) 10時頃