…そうだな、テメェには話しておいてもいいか。
てめーの可愛い弟分―――グレッグは、確かに人畜無害な「人間」だったぜ。
お前のことだからハナから疑っちゃいねぇんだろうが、一応な。
何、俺には昔からちっとな、分かるんだ。
死者の聲と――その魂がヒトかバケモンかってことがな。
[信じるか信じないかは勝手だが、と付けたしてそう告げる。
この状況下で余りべらべら情報を話すのは余り得策とは思えないが、こうして同じように拾い物を喪った、他の連中より付き合いの長いこいつには話してもいいか、と思ったのだ。
ホレーショーの反応を見て、真面目な顔で一言ぼそりと付け足した]
おい爪無し。
お前も俺の拾い物だ。
―――テメェまで、死ぬんじゃねぇぞ。
[そう言って立ち去るホレーショーを見送り。
用がなくなれば己も第二甲板を離れ、第三甲板へ**]
(98) 2014/12/13(Sat) 17時頃