[素直な謝罪を聞いて、うんうんと頷く。
ーー彼女の寿命もあと僅かなのだと、どこかで医者が話しているのを聞いた。
少しでも長く。せめて自分より先に逝ってしまわぬよう。そう考えるのはエゴだと分かってはいるけれど。
ーーああだめだ、死について考えるのはよくない。右手首に血が集まって来たのを感じ、思わず抑える。
大丈夫、大丈夫。目の前には自分を慕ってくれる可愛らしい少女がいる。辛いことなど何がある?]
…お!デメテルそれ好きだもんね
[持っていた絵本を差し出され>>88、ハッとする。幸せの青い鳥…ともに何度も読んだ記憶が蘇る。いろんな絵本を彼女と読んだけれど、デメテルにとってこれが一番のお気に入りらしい。]
よぉし、任せて!
…んー、どこで読もっか?
[鬱な気持ちはどこへやら、明るい表情で賛成の意を示し、親し気に小さな手を取ったところで、何処へ向かうか少女に尋ねた。]
(97) 2014/06/21(Sat) 15時半頃