[適当に空いている席に座ると、取り分けてきたフルーツを摘み始める。
流石王族のパーティだけあって、どれも普段自分が口にしている物と同じ物とは思えないほどの味だった]
うーん……。
[思わず、このまま食べ進めて良いものかと手が止まる。
だってそうだろう。
普段美味しいと思っていたものより、コレははるかに味が濃厚だ。
このままこの味を覚えてしまえば、普段口にする果物を味気なく感じてしまうようにはなってしまわないだろうか]
…まぁ、大丈夫かな。
[覚えこめるほど量が食べられるとも思えないし、それが気になるのならば、普段口にしないような果物をメインに食べようと一人頷く。
甘い果汁は喉の渇きを潤すが、同時にある種渇きにも似た感覚も覚える。
それほどに味は濃厚だった。
お酒を飲みなれないソフィアは、つい水を飲む感覚で、グラスワインを一度に飲み切ってしまった]
(96) 2013/02/15(Fri) 23時半頃