[でもすこしくらい、すこしくらいなら…そうだ、自室の整理も終わっていない。鴫野に散らかし過ぎだ、とよく言われていたから今日こそはそろそろ机の上やベッドの上に散らかしてあるものを捨てる…いや綺麗に仕舞うだろうか、鴫野なら。
部屋の片付けまで幼馴染に放り投げてはいけない、と。自室に戻るための建前に他ならないのだが。]
すいません、自室が散らかりすぎているので少しだけ物を捨ててきます。何かあれば呼んで頂ければ駆けつけますので
[残っている黒川と峰守にそう言うと、何もなければすぐ部屋に戻った。
案の定散らかり放題の自分のスペースときちん、と整えられた同室の彼の場所。たまに世話を焼いて片付けてくれるがそれもほんの数日で元に戻ってしまう。
下から持ってきた黒いビニールのゴミ袋にいらないものを詰め込む。迷ったら捨てる、の精神で物は減ったが減っただけだ。]
おふとん、がまりょく、を
[布団に引き寄せられるようにばふん、と飛び込むと少しの間眠りに落ちた]
(92) 2014/12/30(Tue) 23時半頃