――キャリーの部屋――
[ベッドに横たわるキャリー。首元がまだ紅くぬらぬらと光っていた。急いで彼女の元へ駆け寄る]
キャリーさん、キャリーさん…!
起きてください!!
[彼女の名を呼ぶ。体を揺する。
…彼女は目を開けない]
(…ああそうか、血が出てるからいけないんだ。
いっぱい血が出ちゃうと死んじゃうから。止めなきゃいけないんだ。
早く拭いてあげなきゃ)
[自分の袖で彼女の血を拭う。
…汚れてるけどごめんなさい]
(……あれ、なんで落ちないんだろう?まだ赤いままだ。綺麗にしなきゃいけないのに。早く綺麗にしてあげないと、キャリーさんが死んじゃうのに)
[なんでだろう、なんで彼女は目を覚まさないんだ。何か他の方法があるの。早くしないと手遅れになっちゃう。早く目を覚まさないと。早く起きて。早く。起きて。起きて起きてよ、起きておきておきてねえおきてよ!!!!]
(91) 2013/08/31(Sat) 23時頃