そう・・・でしたかしら。
きっと、気持ち良すぎて覚えていなかったのかもしれませんわね。
[ぽつりと呟き、微かに笑った。
ローズマリーがモンスターであろうという疑念の根拠を聞き、ピッパと照らし合わせる。フィリップをそこまで疑ってはいないようだったから、うまく取り繕われた形になったのだろう]
ええ。真っ当に愛されるだけでも私には幸福というものですわ。 できればこんな、死に怯える事もなければなお良いのですけれど・・・
[ぽつりと本音を漏らした]
そうそう・・・書きますわね。
[机に腰掛け、羽ペンを手に取ると、インク壺につけて羊皮紙にさらさらと流暢な文字で書きつけていく。
仕上げにデメテル家独自の花押と、赤い蝋をぽたぽたと垂らした上から特殊な魔力封がされた家紋の印章を押し付け、完全に封印をした。
内容は端的に、モンスターが城内にはびこり完全に閉ざされている事、城下も襲撃を受けている事、就任して数日の王女が女王となり国の実権を握っている事]
・・・これで、よろしいはずですわ。
[フィリップの連れてきた梟の前に手紙を置いた]
(87) 2013/02/22(Fri) 23時頃