-7年前-
『>>85 手厚い介抱の甲斐あって、男は順調に回復に向かいました。お嬢様に出来る事は多くはありませんでしたけれど、冷えたタオルを男に当てて汗を拭いてあげたり、励ましの声を掛けてあげたりと。
幼いお嬢様はその男の目が覚めるまで、ずっと傍にいて看病を続けられていました。』
……!爺!目を覚ましたわ!
『あの時のお嬢様の嬉しそうな顔。爺も大変嬉しくなりました。
お館様に報告しに行こうと慌てて、爺は部屋を駆けだしていきました――…』
メーはアリス。アリス・ぶらんふぉーとですわっ。
貴方もじゅーじんならご存知でしょ?
[誰?と問われると、堂々とお嬢様は鼻をならして答えるのでした。若干、舌足らずな口調ですが、その生意気…げふ、勇ましい話し方は昔も今も変わらず。]
川べりで倒れていたのよ、貴方っ。
メーが助けてさしあげたの。感謝しなちゃい!
[ぴしっ、と男に指を差して小さなお嬢様は胸を反らす。]
(86) 2013/11/17(Sun) 15時半頃