─ 車内 ─
>>76>>77
[いつもの柔らかな座席にゆったりと座りながら、タルトの話を聞いている。座っているならば視線を上げることもないので、沙羅としては助かるのです。
さて、まさかのまさかのお話に、沙羅は話の後半あたりは、すっかり無言で聞いておりました。話が終われば、小さな口を開いて]
タルトくんは…それでよろしいのですか?
メアリーさんと仲良くしていらしたように
わたくしの目にはうつっていましたわ。
それに…その案は、黒ちゃんは
首を縦にふらないと思いますわよ。
[と、幼馴染のことを思い、考えて…沙羅なりの意見を伝える。実際に黒臣に聞いてみないとわからない事ではあるけれど、彼はそもそもこの王子とか姫とかの枠組そのものを、どうでもよいと思っている気がしていた。だから、今更、新たな枠を用意したところで入るとは思えなかったのでした。]*
(78) 2022/09/13(Tue) 20時半頃