[広場に居れば、ホレーショーとも会う。
さすがに分隊長ともなれば赤紙のことなどとっくに知っているようで]
うん……たしかに、届いたよ。
――ホレーショーはさ、前に村で死にたいかって聞いたけど……
僕が行かなかったら、姉さんや母さんの立場が辛くなるだろうし。
――行くしか、ないよ。
[仕方がないことだというように肩をすくめ]
約束、守れないかもしれないから……ごめんね。
[さすがに、母や姉に、頼めない。
他の人たちとは違って、ホレーショーには、叶うことのない望みは口にしなかった。
それに答えるように髪をぐしゃぐしゃにされて]
わっ……、もう、だから、僕の頭はおもちゃじゃないって。
[空気を変えるように、いつもどおりに言葉を紡ぎ。
ホレーショーから伝えられることがあるのならそれを聞いてから、彼と別れた]
(76) 2012/03/28(Wed) 19時半頃