う、ぅわあああっ
[思わず取り落とす。心臓が跳ねた。ぴきんと体が固まる。
深呼吸をすると、空気は泥の味がするような気がした。
同じように、どこかへ連絡を取っているルーカスを横目で見る。目が合った。奥歯を噛み締め、何でもないフリをした。携帯ではなく、パロすけを持って、拾う]
あ、え。や。うん。間違えた。
[目じりを下げて、はは、と笑った]
……おかしなところに、来た、か。そうだな。そうかもしれない。いやでも、そんなこと、あんのかな。ありえないっしょ。
なんか、漫画みてぇ
[奇妙な眩暈や疲労から回復してくれば、体は動く。
けれど、そうなると気がつくのだ。
――まるで、自分の体が人形みたいだ。と。
手を何度か開いては握り、開いては握り、自分の意図するように動くことを確認する]
[かけて来るラルフたちの姿が、見えた]
(68) 2010/08/02(Mon) 06時半頃