そう言うなら、楽しみ過ぎて夜が明けるのを忘れるなよ。
そこまではついていてやれないからな。
[呆れと慈しみの交じる声音で言って、
跳ねる足取り>>52に、表情は普段より和らいでいく。
イルミネーションを覗き込むのを、
男は少し離れた場所で、保護者のように見守った。
入った雑貨屋では、彼女に催促されるがまま
箱の裏の小さな説明文を懸命に読む男の姿があったやも。
何せ、男は反抗期野郎と違い知識が古臭い。
それでもまあ、求められれば解らないとは言えないのだ。
だって、そう答えるのは何だか癪じゃないか。
どうして若者言葉だとか、そういうのばかり知っているのか。
そらっとぼける相手には、軽く冷たい視線を向け。
枯れ散らぬ花だけでは満足出来ないらしい彼女には、
また後日生花を贈ってやる事にしようか。
やはり欲張りじゃないかと、そんな風に嗤いながら]
(67) 2016/12/08(Thu) 00時半頃