かんぱい。
[チアキの声>>59に合わせて持ち上げたお茶入りのコップは、それなりの肉体労働で火照った手のひらをじわりと冷やした。
網の上を入れ替わり立ち代わり、香ばしい香りを膨らませる具材と、伸びる手やら箸やらを眺めながら。
基本的には、誰にもなかなか手に取られずに、隅っこの方でだんだんと煤けそうになってきた具材を、回収する係に徹する。]
また会う日、なんて言ったって、一ヶ月もないでしょ。
大袈裟。夏休みってすぐ終わるんだから。
[マドカの別れの挨拶>>64に、コップ同士を通り越して手の当たる勢いで、ぶれた手元は無意識の抗議めいた。]
去年の夏よりは、長くなるかもしれないけど。
[寮で過ごす慌ただしく賑やかな時間と、ひとりで過ごす退屈な時間と、比べたら。
さてどうだろうとコップに口を付けて啜りながら、首を傾げて。]
(67) 2015/08/09(Sun) 15時頃