人狼議事

60 ─昨夜、薔薇の木の下で。


【人】 厭世家 サイモン

 ――……っ。

[言葉を紡ごうとして、何も発する事が出来ぬまま。
 ぱくぱくと乾いた唇が開くと閉じるを繰り替えたした後、きゅと引き結んで]

 来い――…っ。

[絵具で汚れた手でつかむ、真白の腕。
 嫌がられても、厭わられても構うものかと、
 油絵具の香る汚れた室内へと、引き寄せるべく腕を引いた。
 あの時。夢の終わりに伸ばした指先が彼に届く事はなかったけれど。
 今度こそ離さない、離したくないと。
 薔薇の淫夢で真実の姿を露わにされたのは、自身も同じだったから]

 貴様に逢えば……俺はまた同じことをする。
 だから逢いたくなかった。だが……。

[ずっと逢いたかった。そして触れたかったと。
 掠れた唇が紡ぐのは、まるで愛を告白するような、そんな響きの調べ]

(66) はまたん 2011/08/13(Sat) 12時半頃

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