― 夜 紅杜家・書斎 ―
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[黒臣が曾祖父さんっ子な事は沙羅は当然知っている。だからこそ、よくわからない存在がいて沙羅は"良かった"とすら思えていた日々だった。おそらく、今日までは。
フィオーレの「マスター」と聞けば、雀が豆鉄砲食らった顔になってしまいました。え?いまなんて??喉元まで出た言葉はごっくんして、理事長が襲われたと聞きました。]
…、…
[辛くて自分の感情を吐き出したくなりましたが、堪えました。
心の奥がぎゅっっと苦しくなる心地。
そうなっても、まずは、確かめなくてはいけません。]
若林先生は…、つまり、紅杜先生が
フィオーレのマスターに襲われたのを
…、…見た…ということでしょうか。
[確かめる事が、こんなに辛いだなんて思わなかった。
昨日、優しく話しかけてくれて、花とお話ししているみたいなあの優しいマスターが?と、若林に問いを投げたのに心の中で自問自答してしまう。]*
(66) 2022/09/07(Wed) 17時半頃