>>55
下手?それを投げるのが?
[彼は赤毛の手に移った白い布玉に青灰の視線を移す。]
そうだったっけ。やれてる気はしてたけど…。
[食事のあと、ぼんやり歩き回ることもある。赤毛が若い面子を布玉を投げて遊んでいるのも目にはしていた。だから、もう一度手を差し伸べて、貸してみてといった仕草。
赤毛よりは少し背も低い彼の半乾きの髪は本来のふわりとした質感を戻しながら揺れる。]
あと、コーダでいい。
〜さん、って目上につける言葉なんだろう?
[100人ほどしかいないコミュニティ。顔はみんななんとなくわかるけれど、赤毛が自分をそう呼んでいるのは知らなかった。
ただ、そんなに年は変わらないだろうと、アタリをつけて、そう告げる。]
あっちに投げればいいのか。
[布玉を渡してもらえるだろうか。
器用さはある。きっと投げればそれは綺麗な放物線を描くだろう。]
(58) 2011/09/25(Sun) 08時頃