[気づくと、髪に蒼と紅の蝶がとまる>>46。
その一連の流れを理解するまでに、たっぷり8秒はかかった。
と、ちょうどそこで先ほどの礼だと言われれば、かぁ、っと頬を赤く染めて]
え、そ、そんな悪いですよ…!
そんな…私、別にお礼されるほどの事は…してないですし。
[そうは言いつつも、プレゼント自体は驚きこそしたものの純粋にうれしく、戸惑いながらも微かに口角が上がっている。
けれど、みんなにと作ったサンドウィッチの一部をホレーショーに分けただけで、特別彼のためだけに作ったわけでもなかったので、なんとなく、もらうのは悪いようにも思う。
かといって、自分でこの蝶を捕まえ突っ返すのもどうかと思い、おろおろと手が宙をさまよった。
すると]
かわ…!!
…あ、ありがとう…ございます…。
[可愛いと一言ほめられ、恥ずかしそうに頬を赤らめたまま少しうつむいた]
(57) 2012/06/17(Sun) 23時頃