人狼議事

126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜


【人】 風来坊 ヴェラ

 ぬぁぅっ!!

[精一杯の咆哮をあげ、咄嗟に上へと突き出したのは、自らの左手。
 刃を纏った氷の尾が、手のひらから手首までへと深々と突きささる。
 おそらく、そのまま手が落ちなかったのは、同時に『凍結』により補助されていたためか。

 いや……ヴェラの細い左手一本で、巨大な尾が防げるはずがない]

 ……っ

[左手をそのまま叩き折るように、氷の尾がヴェラの胸を押しつぶした。
 肉体を庇った左手が、今どうなっているのかは分からない。
 ただ、勢いのない血反吐を吐きながらも、斧をしのぐだろうその一撃で致命傷を免れたのは、犠牲にした左手のおかげか。
 おそらくは、胸骨も幾本か叩き折られたことだろう。

 薄れる意識の中。ヴェラは、体を潰す分厚い尻尾の隙間から、震える右手で白狼の毛皮に触れようとする。
 たった一つ、唯一の供物に触れる得ることができるとしたら、おそらく、対峙した魔物の次の一手の時]*

(55) 2013/06/20(Thu) 00時半頃

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