あ―――
それなら、リーさんもお友達になってくれますか?
そしたら、私二人も友達が出来るから嬉しいな。
[なんて、少し勇気を出して言う。>>48
家族には恵まれていたが、友人という形で関わった人はあまりおらず、それが新鮮で少し気恥ずかしくて、そしてとても嬉しい。]
そうですね、寒いのは驚きました。
でもみんな寒さに負けずにこうやって、あったかいもの食べて、楽しそうに笑ってて、私も嬉しくなっちゃう。
私、この国の南の方からきたんです。どのくらいの距離かはわからないけど――多分、すごく遠く。
[広大な白き大地でも、雪の量を思えば、自分が生まれた地から遥か遠くまできていることは明らかだった。故郷へ戻ることはできない。この村に至るまでの話はシスターも気遣って聞かないでくれていたが、いつか"友達"にはちゃんと話したいと思う。]
(55) 2015/05/25(Mon) 22時頃