そうか、それは残念だ!
記憶の雫<メモリア>!!
[振るわれた漆黒の腕を、力を纏い、上段蹴りで受け止める。
恐らく獣自身、こちらを攻撃する意図がメインではなかったであろう一撃。
それをあえて受ける。
まるで、ニンゲン達が武道において、試合の前に互いに挨拶をするかのように]
君と私が作る極上の星空だ、このくらいのクオリティは当然だろう!
[『試合』を楽しむように、一発、二発と拳を繰り出し、そのまま回し蹴りへと繋げた。
自ら飛んだのか…あるいは飛ばされたのか…ヤニクは獣と幾らかの距離をとり、彼を見つめる]
おいおい、あまり急いで星<記憶>を落とすと、君の仕事がなくなるぞ?
[この場の記憶の全ての消失…それはすなわち、世界の支えをなくすのと同義だった。
…尤も、この闇が彼自身である以上、これで事が成ったとしても、彼は仕事を成した、とも言えるかもしれないが]
(52) 2011/06/13(Mon) 23時頃