あっ、おかえり。
シメオン何処に行ってたの。……もう大丈夫?
[二人が部屋に帰ってくる頃には、一人でトランプをいじるのも飽きたか、明にスピード勝負を挑んでみたりもしていた。
何があったのかはわからないけれど、シメオンの目元に泣いた跡を見つければ、じとりと兄を睨んでやる。]
……あーあ、兄ちゃん、さいってー。
僕より小さい子、泣かせたの?
[なんて咎めるが、>>9大貧民をしっかり覚えていた少年は
反論を聞く前に片手を流し、畳へずらりとトランプを広げると、いくつかに分け切り始めて。]
接待なんてするわけないじゃん。
僕の遊びはいつでも本気だよ?
[そういってニヤリと笑ってやった。
明とシメオンに大富豪もしくは大貧民を知ってるかと問い、
知らなければできるだけわかりやすく説明しながら。
もしかしたらトランプ自体に慣れさせるべく、ババ抜きなんかから始めたかもしれない。]
(35) kazanemind 2012/08/16(Thu) 23時頃