どうでしょうか、よれよれの老いぼれかもしれませんよ。
クシャミ君はあれでいて、なかなか漢気のある子ですから。立派なナイトになります、きっと。
[アリスの褒め言葉には少し苦笑を返す。なにせ自分は人間としては高齢も良いところだ。その点クシャミはアリスと歳もそう離れてはいないし、命を救って貰った恩を忘れてはいない。小さなレディのナイトとしてはぴったりだろう。
それから、勧められるままにジンジャークッキーをひとつ、礼を述べてから摘まむ。馴染みの味はピエールのところのものか。──そういえば、頼んだ品物を後で取りにいかなければならない。
ぼんやりと思考を巡らせていると、アリスが墓地の場所を確認してくる。>>25
チャールズは頷いて立ち上がると、微笑んで再びアリスへと手を差し出した。**]
ええ、庭の少し奥に。雪も積もって来た事ですし、御案内致しましょう。
(32) 2013/11/20(Wed) 14時半頃