[恐る恐る熱を持つその場所に触れれば、普段以上に敏感なそれにびくりと体が跳ねた。
望むままに手をそこに持っていこうとして、此処が何処だかを思い出して握りこむ。]
み、……ず……。
[冷水ごときで収まるものとは思えないが、何もしないよりはましだろうと。
シンクを支えに立ち上がる。
喉を通る物にすら興奮が煽られるのを何とか臓腑に落ちた冷水で誤魔化して。
冷水の入ったデキャンタとグラスをいくつか手にもつ。
何とか居間まで持ってきたが、足元がおろそかになっていたようだ。
先ほどフィリップが踏んだブラグを思い切り踏んでしまう。]
っあ!!
[痛みに挙げた悲鳴のはずなのに、何か熱がこもっているのは何故だろう。よろめきながらも何とか持ってきたそれらをテーブルに置いたがそれ以上は動けず。
その場で熱をやり過ごそうと身を丸めた。]
(25) 2014/10/26(Sun) 01時半頃