― 異世界・広場 ―
[知り合ったばかりの男の人とくっついて歩くわけにもいかず、彼が広場へ向かう後ろからついて歩く。
広場が近づいてくるに連れて、いくつかの人影が目に入り、中でも大きく手を振る影は見覚えがあった。
ようやく見知った顔を見つけたせいか、コツコツとヒールの音を響かせて、小走りに人影に近寄る]
こんばんは。
ああ、モニカちゃんに会えてよかった。
街の人達はどこに隠れているのか知らない?
もう暗くなってきたのに、
カボチャのランタンにしか明かりが灯らないのが怖くて。
[家々に明かりがつく事はない、けれど日の落ちた街に飾られているカボチャのランタンから淡い光が漏れているのが目に入る]
あ、初めましての方もいらっしゃるわね。
私はコリーン、舞台で歌を唄っているわ。
……たまに、だけれど。
それから、こちらはヘクターさん、街角でばったり出会ったの。
[胸に手を当ててお辞儀をしながら広場の人に挨拶をして、隣に居るヘクターも紹介した]
(22) 2011/10/20(Thu) 01時半頃