―教会>>0:140―
[迎え入れてくれた男は、男自身にとってもどこか懐かしい気配を纏っていた。
チャールズは確かに人間だ、それは間違いない。
しかし彼の内には龍の血が流れている…それも、男と同じ一族の。]
良く言うぜ。
まだまだ死にそうもねぇ癖によ。
[くっくと喉の奥で笑いながら、室内へと入って行った。
暖かな空気が、少し肌寒い外と対比され、心地よい。
やはり元来鱗を持つ身である自分にとっては、寒さと言うのは中々に堪えるモノの様だ…たとえ体内で、確かな炎が燃え続けているとしても。]
しっかし冷えるな…あと数日ってとこか?
[何が、とははっきりとは言わないが、通じることだろう。
この村を深い深い雪に閉じ込める、仏の到来であるという事は…
勧められれば椅子に腰かけ、ふと雪のちらつく窓の外を眺めやる。
もしも室内に他に誰かがいたらば、すぐにそちらに目を向けて軽い挨拶を交わしたことだろう。
いなかったとしても、話しかけられれば視線はそちらへと向けられる。]
(22) 2013/11/18(Mon) 18時半頃