[備品の服を調達するというジリヤ>>0:187と、それをたしなめるクラリッサ>>10を眺めて、私は改めてクラリッサの全身を眺める。
そうだ、私の衣服は背中の上半分が大きく開いているから不向きだと思ったけれど、クラリッサの衣服は別の理由で不向きだろう。
頭からかぶって着るタイプの服は、ジリヤとの相性最悪だ]
そんなことを言っても、ないものは調達するしかないでしょう。
クラリッサの服、ジリヤが着終わるまで無事でいられると思うの?
[クラリッサが濁したであろうことをはっきりと言い放ち、私は大浴場に向かうジリヤについていくことにした。
眠気はすっかりどこかにいってしまっていたし、入浴後にぐっすり眠るのも悪くない]
まあ、わざわざ誰かの神経を逆撫でする備品を選ぶのは、どうかと思うけれど。
[クラリッサのように従順でもなければ、ジリヤのように反抗するわけでもない。
ただ本を読むことを、知識を得ることを邪魔されたくないだけ。
どちらの肩を持つこともなく、私は中立を決め込む。
私は梟ではなく蝙蝠なのかもしれないなんて、いつか読んだ物語がふと頭を過ぎった**]
(15) 2015/07/10(Fri) 10時頃